関節リウマチについて

関節リウマチは、関節に炎症が続いて、関節の腫れや痛みが生じる病気です。かつては有効な治療方法が限られており、進行を止めることが難しい病気として捉えられていました。
しかし近年では治療に関する研究が進み、抗リウマチ薬や生物学的製剤といった治療薬が登場したことで、治療の考え方は大きく変わってきています。症状を抑えるだけではなく、病気の進行そのものを抑えられるようになりました。症状を抑えて関節の破壊を防ぐためにも、早期発見・早期治療が大切です。
西宮のみやみつ整形外科リハビリクリニックでは、超音波検査(エコー)を活用した早期発見と、薬物療法やリハビリテーションによって関節リウマチに対応しています。より専門的な治療が必要な場合には、リウマチ専門医のいる医療機関へのご紹介にも対応します。
こんな症状はありませんか?
- 朝起きた時に手の指がこわばる(30分以上続く)
- 手指の関節が腫れて、押すと痛む
- 左右の関節に対称的に症状が現れている
- 微熱、倦怠感、食欲低下が続いている
- 関節の症状が数週間以上続いている
- 家族に関節リウマチの方がいる
関節リウマチの特徴
自己免疫の仕組み
私たちの身体には、細菌やウイルスから身を守るための免疫の仕組みが備わっています。関節リウマチは、何らかのきっかけでこの免疫が自分の関節を攻撃してしまうことで起こる病気です(これを自己免疫疾患と言います)。関節を包む滑膜という組織で炎症が続くことで、関節の腫れや痛みが現れます。
初期の症状の特徴
関節リウマチに特徴的な症状としては以下が挙げられます。これらは初期の頃から現れることが多く、加齢に伴う変形性関節症とは症状の出方が異なるため、区別して診断する必要があります。
- 手指の関節が左右対称に腫れる
- 関節のこわばりが30分以上続く(朝の出現が多い)
- 微熱や倦怠感が長引く
放置するとどうなる?
関節リウマチをそのままにしておくと、関節の中で炎症が続くことで、軟骨や骨が少しずつ破壊されていきます。進行すると、指や手首、膝などの関節が変形して、日常の細かな動作に支障が出てきます。関節の破壊は、一度進んでしまうと元に戻すことが難しくなりますので、症状に早く気づき、治療を始めることが大切です。
主な原因
関節リウマチのはっきりとした原因は、まだ十分に解明されていません。現時点で関わっているとされている要因は、下記の通りです。
- 自己免疫の異常が主な背景となる
- 遺伝的な要素、環境要因、ホルモンバランスなど複数の要因が関わっているとされる
- 女性の発症率が男性より高く、30~50代での発症が目立つ
- 喫煙や感染症、ストレスがきっかけになる場合もある
原因が完全にわかっていないため、確実な予防方法があるわけではありません。だからこそ、症状に早く気づき、早い段階で治療を始めていくことが大切です。
当院での検査と治療
検査
診察では、関節の腫れや痛みの様子、朝のこわばりの有無、症状の経過、家族歴などを伺った上で、関節の状態を確認します。あわせて、以下の検査を実施します。
- 血液検査:リウマチ因子(RF)、抗CCP抗体、炎症反応(CRP、赤血球沈降速度)などを測定
- 超音波検査(エコー):関節内の炎症や血流の変化を確認
- レントゲン検査:関節の破壊や変形の程度を確認
超音波検査(エコー)について
当院では、超音波検査(エコー)のカラードップラーモードを活用しています。カラードップラーモードは、超音波の画像に血流の状態を色で重ねて表示する機能です。関節内で炎症が起きると、その部位で血流が増加するため、色の変化として捉えることができます。この特徴を活かして、関節リウマチの早期発見に役立てています。
治療
関節リウマチの治療は、薬物療法を中心として、リハビリテーションと生活面の見直しを組み合わせて進めます。
- 薬物療法:抗リウマチ薬、消炎鎮痛薬、必要に応じてステロイド剤などを、症状と病気の勢いに合わせて処方
- リハビリテーション:理学療法士による運動療法や物理療法で、関節の可動域や筋力を保つ
- 生活指導:関節への負担を減らす日常の工夫、睡眠や休養の取り方などをご案内
日常生活での工夫
関節リウマチとの付き合いは長期にわたることが多いです。関節に負担のかかる行為を避けて、無理なく過ごすようにしてください。
関節をいたわる工夫
- 30分以上同じ姿勢をとらない
- 台所仕事など長時間の作業は、椅子に座って行うようにする
- 関節を冷やさないように、冷房の使い方や服装を工夫する
その他の工夫
免疫のバランスを整えるためには、日常の生活習慣にも気を配ることが大切です。
- 十分な睡眠時間を確保する
- 夜更かしを避ける
- 過度な飲酒を控える