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股関節の痛み

股関節の痛み

股関節の痛みを放置すると

股関節の痛み

股関節は、上半身と下半身をつなぐ大切な関節でありながら、症状が現れても一時的な腰痛や筋肉痛と思い込んでしまい、受診が遅れやすい部位でもあります。歩き始めの一歩目に鋭い痛みが走る、靴下を履く動作がつらい、足の付け根が引っかかるなどの症状を放置すると、軟骨のすり減りが進み、日常の歩行そのものに支障が広がっていくこともあります。

西宮のみやみつ整形外科リハビリクリニックでは、乳幼児から成人、ご高齢の方までの股関節のお悩みに幅広く対応しています。動作の中で気になる痛みを感じておられる方は、お早めにご相談ください。

こんな症状はありませんか?

  • 歩き始めや立ち上がる時に、足の付け根に痛みが走る
  • 靴下を履く、足の爪を切る動作がつらい
  • あぐらをかく、脚を大きく開く動作で痛みが出る
  • 長時間歩くと、足の付け根が重くなってくる
  • 階段の上り下りで、股関節に違和感が出る
  • 片足に体重をかけると痛む

股関節の痛みで考えられる原因

股関節は、大腿骨の丸い先端が骨盤のくぼみにはまり込む「球関節」と呼ばれる構造をしています。安定性と可動性の両方が求められる関節であるため、変形、炎症、成長段階の異常など、様々な原因で痛みが生じることがあります。

変形性股関節症

股関節の軟骨がすり減り、骨の変形が進むことで、痛みと動きの制限が現れる疾患です。中高年以降の女性に多く、特に発育性股関節形成不全(かつての先天性股関節脱臼)の既往がある方は、若い年代から発症することもあります。

大腿骨頭壊死症

大腿骨の先端(骨頭)への血流が途絶えて、骨組織が壊死してしまう疾患です。ステロイド剤の長期使用、飲酒習慣、外傷などが関わるとされ、40~50代の比較的若い年代でも発症します。

臼蓋形成不全

骨盤側のくぼみ(臼蓋)の形状が浅く、大腿骨頭を十分に覆えていない状態です。日本人女性に多く見られ、若い頃は無症状でも、加齢とともに変形性股関節症へと進行することがあります。

発育性股関節形成不全(DDH)

生まれた時、または成長の過程で股関節が脱臼、または亜脱臼している状態です。乳児期の健診で早期発見できれば、装具治療で経過を見られるケースが多くあります。当院では超音波検査(エコー)による乳幼児股関節検診に対応しています。

弾発股(だんぱつこ)

股関節を動かした際に、「コキッ」「パチン」といった音や引っかかりが生じる状態です。腱が骨の突起を乗り越える時の摩擦や、関節内の組織の引っかかりが原因となります。若い年代の方や、スポーツをされている方にも見られます。

股関節周囲の筋肉のトラブル

臀部や太ももの筋肉に炎症や緊張が生じることで、股関節の痛みとして現れることもあります。長時間の座位や、片足に体重をかける姿勢の習慣が背景となります。

ご自宅でできるセルフケア

体重管理を意識する

股関節は、歩行時には体重の数倍の負荷がかかるとされています。体重が数㎏増えるだけで、股関節への負担は大きく増します。肥満傾向にある方は、無理のない範囲で標準体重を目標にした減量を心がけましょう。急激なダイエットは健康を損ねますので、時間をかけた取り組みが大切です。

股関節に負担のかかる姿勢を避ける

あぐら、横座り、足を組む姿勢は、股関節に偏った負担をかけます。長時間続けないように意識してください。椅子に座る時は、両足を床にしっかりつけて、骨盤を立てるような姿勢が理想的です。

温めて血行を促す

股関節まわりが冷えると、筋肉のこわばりが強まって痛みが出やすくなります。湯船にゆっくり浸かって足の付け根までしっかり温める、腹巻きやレッグウォーマーで冷えを防ぐと良いでしょう。

杖の使用

強い痛みがある時期は、杖を使うことで股関節への負担を大きく減らせます。適切な杖の高さや使い方については、当院へお気軽にご相談ください。

避けていただきたいこと

痛みを我慢して、長い距離を歩き続けたり、階段の昇り降りを繰り返したりすることは、股関節の変形を早める要因となります。「動かないと固まる」と思い込んでの過剰な運動もおすすめしません。特に走る動作は股関節への衝撃が大きいため、症状の強い時期は避けてください。

セルフケアで改善しない時は受診を

以下のような場合には、放置せずに一度受診されることをおすすめします。

  • セルフケアを2~3週間続けても痛みが引かない
  • 歩ける距離が以前より短くなってきた
  • 靴下を履く、爪を切るなどの日常動作に支障が出ている
  • 歩行時に身体が傾く、足を引きずるようになっている
  • 乳幼児健診で股関節の異常を指摘された

股関節の痛みは、進行するとご自身の足で歩き続けることに影響が及びます。特に乳幼児期の発育性股関節形成不全は、早期に発見できれば装具での対応で経過を診られるケースが多い一方、見過ごされると成長後の変形につながることもあります。年代を問わず、気になる症状があれば早い段階でご相談ください。