骨折について

骨折の状態は様々で、明らかに骨折とわかる場合もあれば、ぶつけた程度に見えて実は折れていたという場合もあります。西宮のみやみつ整形外科リハビリクリニックでは、レントゲンや超音波検査(エコー)を組み合わせながら、骨折の見極めから治療、リハビリテーションまで院内で一貫して対応します。「打撲だと思っていたら骨折していた」というケースは意外に多いので、ぶつけた痛みがなかなか引かない場合には、一度受診されることをおすすめします。
こんな症状はありませんか?
- 強い痛みで、患部を動かせない
- ぶつけた場所に変形や不自然な向きが見られる
- 腫れや内出血が急速に広がっている
- 体重をかけると強く痛む
- 運動を繰り返す部位に、鈍い痛みが続いている
- ご高齢のご家族が転倒された後、痛みを訴えている
- お子様が転んだ後、腕や脚を庇っている
骨折とは?
骨折は、強い衝撃や繰り返しの負荷によって、骨の連続性が失われた状態を指します。骨が完全に折れた場合だけではなく、ひびが入った状態や、骨の一部が押しつぶされた状態も骨折に含まれます。骨の損傷具合によって、以下のように分類されます。
完全骨折
骨の連続性が完全に断たれ、二つ以上に分かれてしまった状態です。
不完全骨折(ひび)
骨の一部にだけ損傷があり、完全には離れていない状態です。
疲労骨折
一度の強い衝撃ではなく、繰り返しの負荷によって少しずつ骨に損傷が積み重なって起こる骨折です。スポーツを続けている方に多く見られます。
圧迫骨折
背骨などが、上下からの圧力で押しつぶされるように起こる骨折です。ご高齢の方の背骨に多く見られます。
開放骨折
骨折した骨が皮膚を破って外に出てしまっている状態です。速やかな救急対応が必要になります。
骨折·打撲·捻挫の見分け方
骨折、打撲、捻挫は、いずれも身体をぶつけたりひねったりした際に起こる怪我ですが、損傷している場所が異なります。しかし、いずれも外見だけでの区別は難しいのが実際のところです。強い痛みや長引く症状がある場合には、早めに受診していただき、レントゲンやエコーで状態を確認されることをおすすめします。
骨折
骨そのものが損傷している状態です。強い痛み、変形、体重をかけられない、患部を動かせないといった症状が特徴です。
打撲
皮下組織や血管の損傷です。腫れや青あざが出やすい一方で、患部を動かせる場合が多いです。
捻挫
関節の靭帯の損傷です。関節を動かすと痛みが強くなりやすいのが特徴です。
見逃されやすい骨折
骨折の中には、症状の出方が緩やかで、そのまま様子を見られてしまうケースがあります。特に見過ごされやすい骨折には、下記のようなものがあります。
小児の若木骨折
お子様の骨はしなやかで、大人のように完全に折れるよりも、若い木のようにたわんで一部だけが折れることがあります。痛みがあっても動かせることが多く、見過ごされやすい骨折です。
お子様が転んだ後に腕や脚を庇っている様子があれば、「動かせるから大丈夫」と判断せずに、一度整形外科へご確認ください。
ご高齢の方の圧迫骨折
軽い転倒や、しりもちをついた程度でも、背骨がつぶれるように骨折されることがあります。強い痛みが出ないケースもあり、腰痛として様子を見られているうちに悪化してしまう場合も少なくありません。特に骨粗鬆症の方では注意が必要です。
疲労骨折
運動を繰り返す部位に、少しずつ骨の損傷が積み重なって起こる骨折です。急な強い痛みではなく、鈍い痛みが続くのが特徴で、スポーツをされている方に多く見られます。
受傷後の対応
初期対応
骨折が疑われる場面では、下記の対応が有効です。
- 患部を動かさないように安静に保つ
- 可能であれば、副木や板などで患部を固定する
- 氷や保冷剤で患部を冷やす
- 出血がある場合は、清潔な布で圧迫して止血する
- できるだけ早く医療機関を受診する
強い変形がある場合や、骨が皮膚から出ている(開放骨折)が疑われる場合には、無理に動かさず、救急車の要請も検討してください。
当院での対応
検査
診察では、レントゲンで骨の状態を確認します。レントゲンでは映りにくい細かな骨折や、骨に隣接する軟部組織の損傷を確認するために、エコーも組み合わせて対応します。CTやMRIなど、より詳細な画像検査が必要な場合は、連携している医療機関へご紹介します。
治療
骨折の種類や部位に応じて、ギプス、シーネ、装具などで患部を固定します。骨の癒合を促すため、必要な場合には超音波骨折治療器(LIPUS)を併用します。
骨がつながった後は、関節の動きや筋力の回復を目指して、理学療法士によるリハビリテーションに取り組んでいただきます。
超音波骨折治療器「LIPUS」
LIPUSは、微弱な超音波を患部に当てることで、骨の細胞に働きかけて癒合期間の短縮を目指す治療方法です。身体への負担が少ないのが特徴で、難治性の骨折や癒合が遅れているケースなどで使用を検討します。
受診にあたって
骨折を放置してしまうと、骨の変形が残ったり、関節の動きに制限が生じたりする場合があります。特にご高齢の方の骨折は、動けない期間に筋力が低下して、ロコモティブシンドロームや寝たきりにつながっていくことも少なくありません。「動かせるから大丈夫」と我慢される前に、一度ご相談ください。