骨粗鬆症について

骨粗鬆症は、骨の中身がスカスカになって、もろく折れやすくなる病気です。初期には自覚症状がないため、健康診断や骨折をきっかけに気づかれる方がほとんどです。閉経後の女性を中心に、ご高齢の方に多く見られる病気で、骨折から寝たきりへとつながるケースも少なくありません。症状が出る前の段階から、対策を始めていくことが大切です。
西宮のみやみつ整形外科リハビリクリニックでは、骨密度検査による現状の把握から、薬物療法と生活指導まで一貫した治療で対応しています。長く続けていく治療となりますので、患者様の生活に寄り添いながら、無理なく続けられるサポートを行っています。
こんな症状はありませんか?
- 以前より背が縮んだ気がする
- 背中や腰が丸くなってきた
- 背中や腰の痛みが続いている
- 軽い転倒で骨折した経験がある
- 閉経を迎えた
- ご家族に骨粗鬆症の方がいる
- 健康診断で骨密度が低いと指摘された
骨粗鬆症の特徴
骨の代謝と骨粗鬆症の関係
骨は、常に古い骨が壊されて(骨吸収)、新しい骨が作られる(骨形成)ことで、強度を保っています。加齢や女性ホルモンの変化などにより、この骨吸収と骨形成のバランスが崩れて、骨の量や質が低下していく状態が骨粗鬆症です。
骨折による生活への影響
骨粗鬆症の怖さは、骨折してしまった後の連鎖にあります。骨密度が低下すると軽い転倒やくしゃみなどのわずかな衝撃でも骨折が起こりやすく、いったん骨折すると動けない期間が続きます。動けない期間に筋力がさらに落ちてしまうと、次の転倒や骨折のリスクも上がっていきます。
特に注意が必要なのは、背骨の圧迫骨折と太ももの付け根(大腿骨頸部)の骨折です。これらの骨折は慢性的な背中・腰の痛みや歩行障害を招くため、寝たきりや要介護状態につながってしまうことも少なくありません。
主な原因
骨粗鬆症の発症には、下記のような要因が関わっています。
- 加齢に伴う骨代謝の変化
- 閉経に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の減少
- 遺伝的な体質
- カルシウムやビタミンDの摂取不足
- 運動不足
- 過度な飲酒、喫煙
- 一部の薬剤(ステロイドなど)の長期使用
女性は特に注意が必要
骨粗鬆症は閉経後の女性に特によく見られます。その背景には女性ホルモンの働きが関係しています。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンには、骨の代謝を整えて、骨密度を保つ働きがあります。閉経を迎えると、このエストロゲンの分泌が急激に減少するため、骨密度も一気に低下してしまうのです。そのため、閉経以降は症状がなくても定期的な骨密度測定をおすすめいたします。
当院での検査と治療
検査
診察では、症状の様子、生活の状況、家族歴、閉経の時期などを伺った上で、骨や姿勢の状態を確認します。あわせて、以下の検査を実施します。
- 骨密度検査:骨の密度を測定して、骨粗鬆症の程度を判定
- レントゲン検査:骨の変形や圧迫骨折の有無を確認
- 血液検査:骨代謝マーカーやカルシウム、ビタミンDなどを測定
治療
骨粗鬆症の治療は、薬物療法と生活面の見直しを組み合わせて、長期的に継続していきます。当院では、患者様の服薬状況を継続してチェックして、定期的にご連絡することで、飲み忘れ防止に努めています。
- 薬物療法:骨吸収を抑えるお薬、骨形成を促すお薬、カルシウムやビタミンDの補充など、症状と骨密度の状態に合わせて処方
- 注射療法:飲み薬での対応が難しい方や、追加の対応が必要な方には、カルシトニン注射などの選択肢もご用意
- リハビリテーション:理学療法士による運動療法で、骨に適度な刺激を与えつつ、転倒予防のための筋力やバランスを整える
- 生活指導:食事、運動、日光浴など、骨の健康を保つための日常の工夫をご案内
日常生活での取り組み
食事
骨の健康には、カルシウム、ビタミンD、マグネシウム、たんぱく質などをバランス良く摂ることが大切です。意識して摂取するようにしましょう。
カルシウムを多く含む食品
牛乳、ヨーグルト、チーズ、豆腐、小魚、青菜など
ビタミンDを多く含む食品
さけ、さんま、さば、干ししいたけなど(日光浴でも体内で生成されます)
マグネシウムを多く含む食品
海藻類、ナッツ、ココアなど
運動と日光浴
適度な運動で骨に刺激を与えることや、日光浴でビタミンDの生成を促すことも、骨の健康を保つ上で大切です。
- ウォーキング、片脚立ち、スクワットなどの運動を無理のない範囲で
- 1日15~30分程度の日光浴を意識する
ただし、激しい運動はかえって骨折のリスクを高める場合があります。医師と相談しながら、ご自身の身体にあった強度・ペースで運動を行いましょう。
骨折予防
転倒による骨折は、ご自宅の中でも多く報告されています。家の中の環境とご自身の体調を整えて、転倒のリスクを減らしましょう。
- 家の中でつまずきやすい場所を整える(段差、コード、滑るマットなど)
- 浴室や階段に手すりや滑り止めを設ける
- 急ぎ足や、暗い場所での移動には注意する
- 過度な飲酒、喫煙を控える
- 十分な睡眠時間を確保する
- 3食のバランスの取れた食事を心がける