整形外科の病気
Disease
整形外科の病気
Disease
身体の中の尿酸(細胞の新陳代謝やエネルギーの消費よってできる老廃物)が多い状態を高尿酸血症と言います。
高尿酸血症そのものは、なんの症状もありませんが、放っておくと尿酸が関節や腎臓などで結晶となって痛風や腎障害を引き起こします。
その他にも高血圧症、高脂血症などの生活習慣病を合併することが多く、動脈硬化が起こりやすくなると言われています。
痛風にかかるのは、ほとんどが男性です。
比較的几帳面で行動的な方、仕事をバリバリされる方、アルコールをたくさん飲む方、肉食を好む方に多いと言われています。
20歳代~50歳代に起こりやすく、女性や子供には少ない病気です。
痛風になりやすいかどうかは、多少遺伝的素因が関係しています。
また、最近は食生活の欧米化、アルコール摂取量の増加、肥満、ストレスの増加など環境要因の変化によって、患者様の若年化が進んでいます。
高尿酸血症・痛風の治療法
■総カロリーを制限する
肥満の人ほど血清尿酸値が高く、体重が下がれば血清尿酸値も下がっていくことが知られています。カロリーの摂りすぎに注意し、標準体重にコントロールすることが重要です。
■お酒はひかえめに
アルコールはどんな種類でも飲みすぎると確実に血清尿酸値を上げます。
アルコールの全体量は同じでも毎日飲む人の方が数値が高いことが知られています。休肝日を設けましょう。
■水分はきちんととりましょう
激しい運動は血清尿酸値を上昇させます。適度な軽い運動をしましょう。
汗をかいたら水分を十分にとりましょう。
■プリン体の多い食品は避ける
もつ類や干物などのプリン体を大量に含むものを頻繁にたくさん食べることは避けましょう。
プリン体を多く含む食品 |
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●非常に多い食品 ●比較的多い食品 |
プリン体の少ない食品 |
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●比較的少ない食品 ●ほとんど含まない食品 |
食事の調節やアルコール制限などをしても血清尿酸値が高い方は尿酸値を下げる薬で血清尿酸値をコントロールします。
尿酸値を下げる薬はタイプによって使い分けます。
痛風発作が起こったら?
応急処置としては発作が起こった部位は、赤くはれて熱を持ちます。このような場合は、患部を心臓より高い位置に保ち、冷やすと痛みが軽減されます。
暖めたり、マッサージしたりすると、かえって悪化するので避けましょう。
痛風発作の起こり始めには患部がむずむずしたり、はれぼったくなったりする場合があります。この前兆期にコルヒチンを1錠服用すると発作を防ぐことができます。
適切な処置をすれば通風発作は通常1~2週間で大体おさまります。
早期に医師の診察を受け、正しい薬の服用で慢性化を防ぎましょう。