診療ご案内
Clinic outline
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体外衝撃波治療とは、音波の一種である衝撃波を体内の組織に伝達することで、神経を変性させたり、新生血管の再生を促すことで慢性的な痛みを軽減する治療です。
医療分野においては、1980年代後半に腎臓の結石破砕術で初めて用いられました。その後ヨーロッパを中心に、その技術を応用しこの体外衝撃波治療を低出力の衝撃波として利用することで、足底腱膜炎・テニス肘・ゴルフ肘など多くの疼痛性疾患の除痛を目的とした治療に応用するようになった、整形外科領域では新しい治療法になります。
一般的に体外衝撃波には、集束型体外衝撃波と、拡散型圧力波の2種類があり、当院で今回導入した拡散型圧力波は皮膚表面からエネルギーが放出され、筋肉や脂肪にも圧力が掛かるため、慢性腰痛などの筋・筋膜疼痛症候群やタイトネスの改善など、筋・筋膜の施術にも有効的なのが特徴です。
1)自由神経終末の変性
慢性的な疼痛は、痛みを感じる自由神経終末(痛みの神経)」という神経増加によって痛みに敏感になっています。その痛みの神経を体外衝撃波によって変性・破壊させ即時的に痛みを軽減させます。
2)神経伝達物質の減少
痛みに関わる神経内の伝達物質(CGRP、SubstanceP)を減少させます。
3)血流の改善
血流を改善させます。(照射によるeNOS VEGF PCNAの産生による血管新生)
4)組織再生因子の増加
体外衝撃波による刺激は、Ⅰ型コラーゲン産生を促す組織再生因子(TGFβⅠ IGF等)を増加し、変性した腱や損傷した組織の修復を促します。
5)腱に対する効果
腱に対する除痛や組織修復に効果があります。
その他、国内・国外の学会、研究会等では、小児骨端症(オスグッド病、シーバー病など)、ばね指、各種腱鞘炎、有痛性外脛骨、二分膝蓋骨、シンスプリントなどにも有効であると報告されています。